オシム監督と宮本武蔵
W杯後の代表監督人事。次期日本代表監督に就任予定のオシム監督の発言。
「日本は弱い。国民は負けることもあると心の準備をするべき。そういう考えの国は強い」
この言葉がどこかで聞いたことある・・・そうだ、バガボンド、宮本武蔵だ。井上雄彦の「バガボンド」(原作;吉川英治「宮本武蔵」)の中で強い剣士には共通した条件がある。
「強い者ほど臆病さを持っている」「死の際を知り臆病になり、なおかつ前に出て行く勇気。それが強さ」
勇気づけられる良い言葉だなと思い、緊張するとき(例えばライヴ前とか)思い出してたりしてたんだけど、異国から来たオシム監督からまるで剣の達人と同様な言葉がでるとは・・。思うに音楽だろうがスポーツだろうが何でもそうだけど、ジャンルは異なれど得られる教訓は同様に重みがあるし、そして、その道の賢者が行き着く悟りの場所は一緒なのかもしれないな、と。
オシム監督は旧ユーゴをW杯ベスト8に導き、クラブではUEFA杯ベスト4、更にはオーストリアの弱小チームを強豪チームに変貌させチャンピオンズリーグに出場。レアル・マドリードの監督オファーを拒否したことも。「スター選手を使わなければ監督の首が飛ぶんだろう?」。Jリーグに来る時にはフランスのビッグクラブ・パリSG(当時はロナウジーニョが所属)のオファーを蹴り、でもって弱小のジェフ千葉を強豪チームに。
剣の達人の様な悟り具合も納得で、今後もオシム発言に注目。
オシム監督の下、日本代表は本当の意味で『サムライ・ブルー』になって欲しいです。
- 作者: 井上雄彦,吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
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