伝説のフォークグループ 『ザ・フォーク・クルセダーズ』について思うこと

Hi-Lo_C2006-06-04

「オラは死んじまっただ〜」。昭和40年代に活躍したザ・フォーク・クルセダーズの代表曲『帰って来たヨッパライ』の一度聴いたら耳から離れないフレーズ。ヴォーカルがロボット風だが実はレコードの回転数を上げて録音したもので、ほかにもクラシックの今で言うサンプリングやオーヴァーダブといった手法を取り入れ、時代を考えれば10年、20年も進んだことをやっていたバンドだったらしい。一方で、自主制作・セルフプロモーションに拘り商業ベースに載せられることなく活動を続け1年間限定の活動期間を終え人気絶頂の最中、惜しまれながらあっさり解散してしまってる。
そんな経歴をちょっと前にテレビで特集されていたのを見て気になって調べてみたんだけど、改めて考えてみると歌謡曲全盛の当時から−そして今に至るまで−商業ベースの音楽が主流の日本の音楽シーンにおいて、これほどまでにインディーズ音楽がメインストリームを変えたことがあったのかな、と。そう思いながら「オラは死んじまっただ〜」を聴いてみると物凄くテンションが上がってしまうんだけど・・・自分だけか。。彼らはまさしくパンクロックの姿勢を貫き通しているといるのではないか!と思いました。
あとエピソードとして、発売予定だったシングル「イムジン河」が、朝鮮総連の政治的圧力から発売禁止になり、これに異を唱えるためにイムジン河のメロディを逆回転させて作ったのが名曲「悲しくてやりきれない」という話も興味深く、聴くと確かにメロディが反対になっています。
HMVのHPのフォークル試聴コーナーにリンクしておきましたので聴いてみてください。

【リンク】⇒ HMV フォークル試聴

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